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世界が震撼「DeepSeek」創業者による問題提起 中国の現状への率直な意見、現地でも話題に

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  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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(写真:ロイター/アフロ)

中国のAIスタートアップDeepSeek(ディープシーク)が、低コストで高性能のAIモデルをリリースし、業界のみならず世界の株式市場を震撼させた。2023年に設立されたばかりの中国企業は何を目指しているのか。

ファンドも手がける創業者の梁文鋒CEOは過去のインタビューで中国企業の課題を赤裸々に語りつつ、AIモデルを「金儲けに使うつもりはない」と言い切っている。

中国ではDeepSeekの話題でお祭り騒ぎ

中国は旧正月を祝う春節休暇に入り、経済活動はストップしている。だが、ネットやSNSはDeepSeekの話題でお祭り騒ぎだ。

生成AIは中国企業にとって「魅力的だがままならない」領域である。OpenAIを擁するアメリカに技術で先行され、追いつくには巨額の資金が必要になる。さらにアメリカの輸出規制を受け「高性能半導体の調達」という壁も立ちはだかる。

DeepSeekが発表したAIモデルは、アメリカ優位の構図をひっくり返しかねないことから、アメリカではエヌビディア株が急落する「DeepSeekショック」に発展したわけだが、中国側から見れば大快挙である。

日本に例えるなら、分野は違うが、ドジャースの大谷翔平がアメリカのMLBでMVPに選ばれた、2年連続ホームラン王を獲った、くらいの騒がれ方をしている。創業者の梁CEOはSNSで「偉人」扱いだ。

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