我が子の成績伸ばす「家庭教師」見極めるポイント 塾やオンライン学習など…合うタイプは様々
また、内部でクラスの入れ替えテストがあるようなハイレベルの塾では、子どもが競争心の強いタイプかどうかも重要です。
自分より高い意識や学力の持ち主を見てモチベーションを得る、あるいは成績が悪かったときに悔しさをバネにして頑張れる性格なら、学力を伸ばすには最高の環境であるといえるでしょう。通っている学校ではライバルと呼べる存在がいないため、刺激を受ける相手を求めてそのような塾に通うケースもあります。
ただし、競争が苦手な子の場合はすぐに疲弊して「自分なんかダメだ……」と自己肯定感が下がってしまいかねないので、注意が必要です。また、まだ自立して勉強ができない子も、ただ塾に通って授業を受けているだけになってしまう可能性があります。自分から積極的に講師に質問しに行くような姿勢がないと、期待した効果が得にくいでしょう。
独学に向いている子の特徴
独学に向いているのは、向上心が高く、マイペースで勉強を進めたい子です。塾だと人間関係のわずらわしさがあったり、慣れない環境で集中しにくいといった場合もあります。
私も30歳で東大受験したときはそうでしたが、目標がはっきりしていて、ある程度自立して勉強できるなら、独学のほうが向いていることもあるでしょう。
また、今は独学をサポートしてくれるオンライン学習ツールが非常に充実しています。スタディサプリを代表とする通信講座だけでなく、YouTubeやChatGPTのような無料で活用できるサイト、そして暗記学習や勉強のスケジュール管理のためのスマホアプリもたくさんあります。
独学に関する書籍も豊富にあるため、これらを活用して合格までたどり着ければ、費用面では格段に安く済みます。東大生でも、特に地方出身の子の場合は金銭面や環境面の都合から、塾に行かずに合格したという人が一定数います。
ただ、独学の場合は勉強の目標設定とPDCAサイクルの管理、メンタルマネジメントを自分でやらなければいけないので、当然ながら強い精神力が要求されます。そして、もう1つネックになるのが勉強の効率化です。勉強のやり方が自分にとって合っているのかどうか、効率的かどうかを客観的に判断するのが難しいため、努力のわりに結果があまり出ない可能性もあります。
以上の点を踏まえると、家庭教師が向いているのはまだ自立して勉強できない子と、一人でも勉強できるもののより高いレベルに引き上げてもらいたい子の2パターンだと言えます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら