この1年で「売れた・売れなくなった商品」トップ30 物価高が続く中で人々は何を買っているのか調査

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、5位にはリップクリームがランクイン。活況なインバウンド需要だけではなく、マスクをつけずに外出することが増えたのも売り上げを伸ばす要因となった。靴クリーナーや基礎化粧品と同様に、新型コロナの5類移行後に人流が回復してきたことが販売増につながっているようだ。

3位のコメは、8月には前年比172%まで伸びた。宮崎県・日向灘で起きた地震に関連して、南海トラフ地震臨時情報が出された際に品薄情報が拡散したことでパニック買いが起き、販売金額が急伸した。

その後は急激な値上がりにより販売数量の伸び悩みがみられたものの、価格上昇が販売金額を押し上げている。主食系の食品では、パックご飯などの米飯類が10位に入った。コメが品薄となった8月に前年比156%まで伸びており、備蓄需要だけではなくコメの代替需要も取り込んだものとみられる。

売れた食品・飲料のポイントは値ごろ感か?

売り上げが伸びた食品・飲料のランキングでは、1位のコメに続いて、トマトジュースが前年比124%で2位にランクイン。トマト加工品である8位のケチャップは、調理に使いやすいピューレがとりわけ好調となった。天候不順などで生鮮トマトの価格が高騰する中で、代替需要が広がっていることがわかる。

飲料では、トマトジュースのほか、7位の炭酸飲料や10位の果汁飲料も伸長した。無糖や甘さ控えめを訴求する商品や、ビタミンを豊富に含み熱中症対策になると訴求する商品などが人気だ。2位のトマトジュースもリコピンやビタミンなどを含み健康によいとされていることから、健康に配慮した商品が好調とうかがえる。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事