「ゴミ屋敷」から大量の不用品"その意外な行き先" 業者が片付けたゴミやモノはどこに運ばれるのか

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「あとで売る」とは考えずに、不用品回収業者に来てもらうのが最も手っ取り早く、ストレスも軽減できるはずだ。

片付け
次々と仕分けていくスタッフ(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

回収された不用品の行き先

回収された不用品は、ゴミとして処理されるモノは、「パッカー車」と呼ばれる、一般ゴミや産業廃棄物などを収集するトラックに持っていってもらう。

リサイクルができるモノは、業者が保有している倉庫へいったんプールされる。その中でもまだ使えるモノは中古品として再び市場に流すこともある。

ゴミ屋敷連載
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「冷蔵庫や洗濯機、扇風機などの家電や引き出物などのギフト系は、国内のリサイクルショップが競りを行う古物市場に出すことがあります。家具、食器、衣類は、海外に中古品を輸出する業者に。おもちゃ系はヤフーオークションに出すこともあって、うちでは出品専門のスタッフも雇っています」

回収品の2次利用については、事前に依頼者に伝えるようにしている。とはいえ、中には「売るならタダで持っていってほしい」と思う人がいるかもしれない。しかし、現場にトラックで向かう燃料費や作業スタッフの人件費はもちろんタダではなく、パッカー車を呼ぶのにも費用がかかる。

不用品の売却益で儲けているわけではなく、あくまで経費削減の一環だ。不用品を売却して得られる額は、売り上げの5%。かなり細かく仕分けをしても10%に満たない。

不用品の回収が終わると、依頼主の家は引っ越し目前の状態となった。「また必ず頼むと思います」と話していたので、4度目の依頼もあるだろう。ある程度不用品が溜まったら、その都度、業者に来てもらう。賢い業者の使い方を心得ている依頼主だった。

片付け
あっという間に部屋の中は空っぽになった(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

※本連載がマンガになりました。是非、無料で読める【漫画「ゴミ屋敷」~孤独な部屋の住人たち~】もご覧ください。

【写真】「倒壊したベランダの物置、引っ越しで出た大量のモノ」いらないモノであふれた自宅があっという間に片付いた!【生まれ変わった部屋を見る】(22枚)
國友 公司 ルポライター

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くにとも こうじ / Kozi Kunitomo

1992年生まれ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライターとして活動。訳アリな人々との現地での交流を綴った著書『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)が文庫版も合わせて6万部を超えるロングセラーに。そのほかの著書に『ルポ路上生活』(KADOKAWA)、『ルポ歌舞伎町』(彩図社)がある。

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