「あとで売る」とは考えずに、不用品回収業者に来てもらうのが最も手っ取り早く、ストレスも軽減できるはずだ。

回収された不用品の行き先
回収された不用品は、ゴミとして処理されるモノは、「パッカー車」と呼ばれる、一般ゴミや産業廃棄物などを収集するトラックに持っていってもらう。
リサイクルができるモノは、業者が保有している倉庫へいったんプールされる。その中でもまだ使えるモノは中古品として再び市場に流すこともある。

「冷蔵庫や洗濯機、扇風機などの家電や引き出物などのギフト系は、国内のリサイクルショップが競りを行う古物市場に出すことがあります。家具、食器、衣類は、海外に中古品を輸出する業者に。おもちゃ系はヤフーオークションに出すこともあって、うちでは出品専門のスタッフも雇っています」
回収品の2次利用については、事前に依頼者に伝えるようにしている。とはいえ、中には「売るならタダで持っていってほしい」と思う人がいるかもしれない。しかし、現場にトラックで向かう燃料費や作業スタッフの人件費はもちろんタダではなく、パッカー車を呼ぶのにも費用がかかる。
不用品の売却益で儲けているわけではなく、あくまで経費削減の一環だ。不用品を売却して得られる額は、売り上げの5%。かなり細かく仕分けをしても10%に満たない。
不用品の回収が終わると、依頼主の家は引っ越し目前の状態となった。「また必ず頼むと思います」と話していたので、4度目の依頼もあるだろう。ある程度不用品が溜まったら、その都度、業者に来てもらう。賢い業者の使い方を心得ている依頼主だった。

※本連載がマンガになりました。是非、無料で読める【漫画「ゴミ屋敷」~孤独な部屋の住人たち~】もご覧ください。
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