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日本人はかつて、お金に見向きもしない民族だった…『続日本紀』でわかる、日本人が「お金に執着し始めた瞬間」とは?

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絶望に効く今週の名言
『新日本古典文学大系 12 続日本紀 1』/岩波書店

金、金、金の世の中で、企業の目的は利益の追求、政治も経営的視点が必要、個人においても、お金を欲しがるのは当然で、お金が儲かるほどいい、お金がたまるほどいい、という考え方になってきた。しかし、じつはお金が最初に登場したときには、みんな、見向きもしなかったのだそうだ。

日本で最初の流通貨幣とも言われる「和同開珎」が発行されたのが708年。当時はまだ米や布を基準とした物々交換がメインだった。だから、みんながなかなかお金を使おうとしない。なんといっても現物のほうがたしかだから。

“お金で地位を買えるようにする”法令

NHK「ラジオ深夜便」の人気コーナー「絶望名言」に出演中の文学紹介者が、ビジネスと人生の“絶望”に効く名言を毎週お届けする。【火曜日更新】

そこで政府は、お金が普及するようにいろいろ手を打つ。役人の給料をお金にしたり、税をお金で納めさせるようにしたり。それでようやく、お金で売り買いするようになった。ところが、それでもまだ、お金をためようとしない。企業の内部留保が過去最高を更新し、個人もなるべくお金をためようとする今では、嘘のようだが。

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