大阪モノレール「存在感薄い」彩都線の将来は? 利便性は着実に向上、列車本数も増えている

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その後、利用者の順調な増加を受けて本線の朝ラッシュ時は混雑が激化。6両編成の導入を望む声も聞かれるが、今のところその予定はない。前述のとおり本線の延伸工事が進められているが、同時に新設される車庫の完成予想図なども、現状は4両編成を前提としたものとなっている。

万博記念公園駅 彩都線
本線と彩都線が分岐する万博記念公園駅の東側。彩都西駅からの列車が到着(撮影:伊原薫)
【写真の続き】大阪モノレール彩都線の沿線風景。その終点、彩都西駅にはなにがあるのか。引き上げ線の先にはさらなる延伸が叶わなかった「夢の跡」も

もっとも、延伸開業後は利用者の更なる増加が見込まれる。近いうちに「4両のままか、6両とするか」の議論が始まることを期待したい。一方で、彩都線では6両編成での運行が不可能であり、本線の列車が6両編成となった場合は現在のように車両の共通利用ができなくなる。鉄道ファンとしては、その場合の車両の動向も気になるところだ。

地味だがポテンシャルは高そうだ

本線が華やかな印象であるのに対し、どことなく“不遇のポジション”といった雰囲気が漂う彩都線。だが、利用者は開業当初から約2.5倍に増えており、列車本数も着実に増加している。

沿線には緑豊かなニュータウンが広がり、列車に乗ればまるで空を飛んでいるかのような感覚も味わえる。存在感の薄い彩都線だが、その魅力やポテンシャルは、意外と高いのかもしれない。

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伊原 薫 鉄道ライター

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いはら かおる / Kaoru Ihara

大阪府生まれ。京都大学交通政策研究ユニット・都市交通政策技術者。大阪在住の鉄道ライターとして、鉄道雑誌やWebなどで幅広く執筆するほか、講演やテレビ出演・監修なども行う。

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