40代「夫婦関係の壁」との軽やかな向き合い方 小さな違和感やズレが積み重なり壁になる前に

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これらをこなしながら、「緊急で重要なこと」(子どもの病気対応や家族のスケジュール調整など)まで対応していたら、「緊急ではないが重要なこと」(理想の夫婦像、家族のミッション・ビジョン・バリュー作成など)は、ついつい後回しになりがち。じゃあ、そんな夫婦は終わっているのか?といったら、そうでもないはず。

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仕事、子育て、日々の生活に追われ、オムツを替えながら、宿題を見ながら、生ゴミを捨てる生活を送りながら、現在進行形で「緊急でない重要なこと」を「今」考えて話すのがつらいのよ。それが「夫婦関係の壁」を巨大化させないために重要だとわかっていたとしても、できない。そんな夫婦も多いと思います。

それなら「今」は、石を細かく取り除き「夫婦関係の壁」の巨大化を防ぎながら、夫婦関係の方向性を見つけるための情報収集期間(モラトリアム)にしたらいいのではないでしょうか。

「こんな夫婦でありたい」と、記念日にワインでも飲みながら夫婦で話せたらいいけれど、家事・育児・仕事に翻弄されていて、そんな余裕なんてない。

「日々の生活に追われていて、子どものこと以外話すことなんて特にない。2人で何話そう?」と思っている夫婦もたくさんいますよね。そんな時期は、お互いの情報を収集する「モラトリアム」だと考えればいいのです。

夫婦のモラトリアム的過ごし方

・石は言葉にしてみる(違和感やズレは、とりあえず書いて外に出す、ためない)。

・時々石を取り除く(夫婦で移動中や週末に一番気になっていることを話してみる、LINEで伝えてみる)。

・壁を巨大化させないための情報収集をする(例:お互いの両親の好きなところ、嫌いなところを紹介し合う。お互いの理想の夫婦像がよくわかる)。

「子どもが巣立った後、どんな夫婦でいたいのか」を、今はストレートに話せなくてもいい。だって、モラトリアムだから。

なるべく壁を巨大化させない、石を増やさないことに目を向ける。とりあえずそこに集中すればいいと考えると、少し気が楽になりませんか?

尾石 晴 Voicyパーソナリティ

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おいし はる / Haru Oishi

音声メディアVoicy「学びの引き出しはるラジオ」でパーソナリティーを務める。

大学卒業後(心理学専攻)、外資系メーカーに16年勤務。転勤5回、管理職の経験あり。2020年に退職し、独立。2年間のサバティカルタイムを経て、現在は大学院博士課程(感性学)に在籍中。

(株)ポスパムの代表として、オンライン・スタジオヨガ「ポスパム」と、母と子のシェアコスメ「soin(ソワン)」の運営も行っている。

著書に『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『「やりたいこと」が次々見つかる! 自分らしく生きている人の学びの引き出し術』(KADOKAWA)など。

2013年、2016年生まれの男児2人の母。

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