会計士が指南「なぜか赤字になる会社」の根本原因 数字に強い社長が必ず学んでいる学問は?

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「お金を残す技術」がないと、いくら売上のお金が入ってきても、お金が残る状態にはなりません。

赤字企業の根本原因10コと解決策

頭がいい社長は“会社のお金”のココしか見ない 90日で手残りを増やす「武器としての簿記」
『頭がいい社長は“会社のお金”のココしか見ない 90日で手残りを増やす「武器としての簿記」』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「顧問税理士から決算書の数字が良いと言われているのに、全然、お金が増えていきません。税理士にだまされているんでしょうか?」

こんな相談を受けることがあります。決算書は黒字なのに、なぜかお金が増えている気がしない、と言うのです。

でも、みなさん安心してくださいね! 多くの経営者は、なぜそうなっているのか、理解していません。

最後に利益が出ているのに会社にお金がなくなる代表的な理由を10コ紹介しますので、自社にこのような状況がないか、チェックしてみましょう。

10の原因
□1 借入金の元本返済がある
□2 適正な資金調達ができていない
 例)借入金で購入した資産の耐用年数と借入金の返済期間が合っていない。運転資金の借入れに短期継続融資や当座貸越を使っていない
□3 棚卸資産が増えている
□4 売掛金が増えている
□5 仕入債務の支払いについてサイクル負けしている
(入金サイクルが長く、支払サイクルが短い)
□6 固定資産を購入した
□7 経費のムダ遣いをしている
□8 節税をしている
□9 投資商品を購入した
□10 補助金を利用している
解決策の例
□1 資金繰り表を作成し資金ショートを防ぐ
□2 借り換えを行う
□3 適正在庫を維持、不良在庫を処分、受注生産
□4 不良債権を処分、代金先払い(前受け)でのサービス提供
□5 仕入債務の支払いサイトを延ばす
(支払手形の利用など)
□6 ムダな資産の購入を避ける
□7 経費のムダ遣いをやめる
□8 節税をせず、利益を留保!
□9 節税する暇があるなら本業に注力しよう
□10 補助金を受けるための購入はしない
市ノ澤 翔 公認会計士、税理士、株式会社リーベルタッド代表取締役

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いちのさわ しょう / Shou Ichinosawa

中小企業・個人事業主のキャッシュ改善(資金繰り改善)と経営改善、業績改善を行い企業を成長させるプロフェッショナル。Monolith Partners代表、一般社団法人I AM代表理事。高校卒業後、さまざまな職種を経験し、公認会計士試験をニート状態から10ヶ月で突破。世界的な会計・コンサルティングファームの一つ、PwC(プライスウォーターハウスクーパース)で超一流企業の監査に従事し、その後は外資系企業でM&Aを担当。独立後は中小企業の業績改善に特化し、短期間で赤字から黒字に転換させる実績を積み重ね、「黒字社長」の異名をとる。YouTubeチャンネル『黒字社長の絶対つぶれない経営学』では、4万人以上の視聴者に財務戦略を提供している。

Youtube https://www.youtube.com/@kurojikashachou

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