北朝鮮軍捕虜「ウクライナの人たちはよい人か」 ウクライナ軍に捕虜となった北朝鮮兵士の心情

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もう1人の捕虜は「北韓(北朝鮮)に戻りたいか」という質問に、首を縦に振った。「北韓国にいる両親は息子がどこにいるのか知っているのか」と聞くと、首を横に振った。

また「北韓にまた戻りたいか」という質問には回答せず、視線を下に落として沈黙してしまった。通訳が「朝鮮(北朝鮮)に戻りたいか」と再び聞くと、首を縦に振った。

ゼレンスキー大統領は映像公開後の投稿で、ロシアに抑留された自国軍捕虜と北朝鮮軍捕虜との引き換えを提案した。同時に北朝鮮軍には「祖国送還以外の選択肢がある」というメッセージを出した。

これは、ウクライナ戦争に対する国際社会の世論を喚起し、戦況を自国に有利に導こうとする戦略のようだ。

「北朝鮮軍兵士約3000人が死傷」

これと関連し、国情院は1月13日、韓国国会情報委員会が開催した非公開の懇談会で、北朝鮮軍の死傷者数が約3000人に達するという内容を報告したと、与野党の幹事長である与党「国民の力」のイ・ソンギュン、最大野党「共に民主党」のパク・ソンウォン議員が明らかにした。

国情院は「ロシアに派遣された北朝鮮軍の交戦参加地域がクルスク全域に拡大している。北朝鮮軍の被害規模が死者約300、負傷者約2700人となり、全体で3000人を超えたと推定している」と述べた。

国情院は2024年12月19日には、死亡者数が少なくとも100と推定されると明らかにしている。国情院の情報から判断すれば、1カ月も経たない間に200人以上の北朝鮮軍兵士が死亡したことになる。

国情院は最近入手した北朝鮮軍の戦闘映像を分析した結果、大規模な死傷者発生の主な原因として、無意味な遠距離ドローン照準射撃や後方火力支援を受けないままの突撃戦術など、現代戦に対する理解不足とロシア側による北朝鮮軍の活用方法を挙げた。

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