"7つの悪手"「中居正広氏の謝罪文」失敗の典型だ 反発は必然「危機管理の専門家」いなかったのか

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【2】謝るべき相手への謝意のない謝罪

そもそも、謝罪の相手が一体、誰なのかがあいまいです。

本来なら、その女性に対してまず、いの一番に謝るべきではないかと誰もが感じるところですが、女性への直接的な謝罪はありませんでした。

「事実と異なるものもあり、相手さま、関係各所の皆さまに対しては大変心苦しく思っています」という表現がありましたが、「事実と異なること」を謝っているかのようで、実に不可解な内容でした。

謝罪会見で絶対に言ってはいけないのが「つもり」

【3】言い訳的な謝罪

危機管理上、謝罪会見で、絶対言ってはいけないとされるのが、「つもり」です。

「努力してきたつもり」「配慮してきたつもり」などとつい言いたくなるものですが、結果として事態は起こってしまったわけで、言い訳しても仕方ないわけです。

今回の謝罪文で、「解決に至っては、相手さまのご提案に対して真摯に向き合い、対応してきたつもりです」と述べていますが、「自分はやるべくことはやってきた」という自己弁護は、悪手中の悪手と言ってもいいでしょう。

次ページ部分否定することで、ほかを肯定しているような印象
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