【2】謝るべき相手への謝意のない謝罪
そもそも、謝罪の相手が一体、誰なのかがあいまいです。
本来なら、その女性に対してまず、いの一番に謝るべきではないかと誰もが感じるところですが、女性への直接的な謝罪はありませんでした。
「事実と異なるものもあり、相手さま、関係各所の皆さまに対しては大変心苦しく思っています」という表現がありましたが、「事実と異なること」を謝っているかのようで、実に不可解な内容でした。
謝罪会見で絶対に言ってはいけないのが「つもり」
【3】言い訳的な謝罪
危機管理上、謝罪会見で、絶対言ってはいけないとされるのが、「つもり」です。
「努力してきたつもり」「配慮してきたつもり」などとつい言いたくなるものですが、結果として事態は起こってしまったわけで、言い訳しても仕方ないわけです。
今回の謝罪文で、「解決に至っては、相手さまのご提案に対して真摯に向き合い、対応してきたつもりです」と述べていますが、「自分はやるべくことはやってきた」という自己弁護は、悪手中の悪手と言ってもいいでしょう。
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