"7つの悪手"「中居正広氏の謝罪文」失敗の典型だ 反発は必然「危機管理の専門家」いなかったのか

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【7】批判的謝罪

「どうか本件について、憶測での詮索・誹謗中傷等をすることのないよう、切にお願い申し上げます」とありますが、誹謗中傷する人やメディアを批判しているようにも聞こえます。批判の矛先をほかに振り向けている印象を与え、逆効果でしょう。

また、最後に、「のんびりなかい 中居正広」と記しています。

この「のんびりなかい」は中居さんの個人事務所のようですが、この文面に、「のんびり」などという文字は非常に違和感があります。

本人の個人名だけで十分だったはずで、なぜ、こんな拍子抜けする会社名をわざわざ入れたのか、意図がわかりません。

周囲に「危機管理の専門家」はいなかったのか

謝罪について詳しいアメリカの心理学者ガイ・ウィンチ氏は、「謝れない理由には、たいてい2つある」と述べています。

1つめは「自分の過ちを認め、謝罪するという感情的な不快感を引き受けるほど、相手や人間関係に関心がない」。もう1つは「謝罪しても意味がないと考えている」。

全体を通じて、「謝りたくない」感が満載の謝罪文を見ると、本当に謝る気があったのか、疑問を感じてしまいます。

周囲に危機管理の専門家はいなかったのか、これで事態が収拾できると思った根拠は何なのか、そんなモヤモヤだけが残る謝罪文だったと言えるでしょう。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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