「どうか本件について、憶測での詮索・誹謗中傷等をすることのないよう、切にお願い申し上げます」とありますが、誹謗中傷する人やメディアを批判しているようにも聞こえます。批判の矛先をほかに振り向けている印象を与え、逆効果でしょう。
また、最後に、「のんびりなかい 中居正広」と記しています。
この「のんびりなかい」は中居さんの個人事務所のようですが、この文面に、「のんびり」などという文字は非常に違和感があります。
本人の個人名だけで十分だったはずで、なぜ、こんな拍子抜けする会社名をわざわざ入れたのか、意図がわかりません。
周囲に「危機管理の専門家」はいなかったのか
謝罪について詳しいアメリカの心理学者ガイ・ウィンチ氏は、「謝れない理由には、たいてい2つある」と述べています。
1つめは「自分の過ちを認め、謝罪するという感情的な不快感を引き受けるほど、相手や人間関係に関心がない」。もう1つは「謝罪しても意味がないと考えている」。
全体を通じて、「謝りたくない」感が満載の謝罪文を見ると、本当に謝る気があったのか、疑問を感じてしまいます。
周囲に危機管理の専門家はいなかったのか、これで事態が収拾できると思った根拠は何なのか、そんなモヤモヤだけが残る謝罪文だったと言えるでしょう。
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