想像以上に仕事が変わるAIボイスレコーダー PLAUD NOTEの実力と活用法

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PLAUD NOTEの真価は、「AIの活用」と「音声録音」という2つの機能を自然な形で融合させた点にある。ChatGPTなどのAIサービスを直接使おうとすると躊躇してしまう人でも、普段使いのボイスレコーダーとして使い始めることで、自然とAIの恩恵を受けられるはずだ。

ChatGPTやClaudeを用いれば、文字起こしからさらに詳細な分析結果などを得ることも可能だ(画像:筆者作成)

手元に置けば、仕事を進めるうえで必須のツールになっていくに違いない。少なくとも筆者はつねに手元に置いている。

気に入った対話型AIと併用すると、さらにいい結果に

この製品は、そもそもOpenAIのAPIを用いて開発されたものだ。丁寧に作り込まれているものの、本質的なAIとしての価値はこの録音機材に存在するわけではない。

しかし、考えてみてほしい。

スマートフォンで録音を行い、そのために大切なバッテリーを消費し、その録音をアプリを起動して分析し、文字起こしと要約を行わせる。要約といっても、さまざまな要約の方法があり、そこで創意工夫をして、よりよい結果を得ることを考えれば、この製品がいかにシンプルに使いこなせるか、その価値を思い知らされるはずだ。

PLAUD NOTEの価値はボイスレコーダーという極めて単純なデバイスをスタート地点にして、ほとんどお任せでAIサービスを使いこなせてしまうことにある。

文字起こしの結果はテキストファイルとして保存できる。これは、会議の内容を丸ごと資料として、好みの対話型AIに与えることができることを意味している。

普段から使い慣れているAIサービスにアップロードしてよりよい回答が得られるよう研究するのもいいだろうし、出力する文章の正確性を高めるために、いくつかの録音データから起こされた文章をまとめて入力しておいて、そこから絶対に正しいと思うデータを引き出すといったことに利用もできるはずだ。

このように記事を書いているが、実はこの数カ月、ずっとこの製品を紹介しようと思いながらも繰り返し進化する様子に、なかなか記事を出すことができなかった。今後も生成AIの進化とともに分析能力は上がっていくはずだ。

そのたびに、この製品の価値も高まっていくとするならば、実に興味深いことだ。

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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