「かわいい」モードが復活、女性アイドル界のいま あいみょんも夢中!FRUITS ZIPPERの時代性と戦略
「わたしの一番、かわいいところに気付いてる そんな君が一番すごいすごいよすごすぎる!」というサビのフレーズを思わず口ずさみたくなる軽快な一曲で、これをFRUITS ZIPPERはメンバーカラーに合わせた色のフリフリのミニスカート姿で歌い踊る。
振り付けや表情、仕草1つひとつをとっても、「かわいい」がぎゅっと詰め込まれている。その魅力はあいみょんの反応からも想像がつくだろう。
「かわいい」を前面に押し出す女性アイドルたち
いま「かわいい」を前面に押し出した女性アイドルは、実はFRUITS ZIPPERだけではない。
超ときめき♡宣伝部は、6人組。「ときめき♡宣伝部」時代からキャリアはあるが、2024年になって「最上級にかわいいの!」がTikTokでバズり、一躍注目を浴びた。
「あたし今最上級に可愛いの! 君に振られて最上級に可愛いの! これが乙女の逆襲だ!」というこちらも印象的なサビから始まる曲は、やはりアップテンポで心地良い。
衣装もやはりメンバーカラーで色分けされたミニスカートで、手振りダンスと呼ばれる振り付け(元PASSPO☆の槙田紗子によるもの)も面白い。MVの再生回数も1100万回を超えている。
また高嶺のなでしこは、2024年にメジャーデビューした10人組。こちらは、「可愛くてごめん」という楽曲が先行したかたち。
クリエイターユニットのHoneyWorksの手によるもので、そのメディアミックスとしてアニメ『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』のキャラクター・ちゅーたん(CV:早見沙織)が歌ったもの。高嶺のなでしこがそれをカバーし、2023年にリリースした。
「Chu! 可愛くてごめん 生まれてきちゃってごめん」などのサビのフレーズが象徴するように、「かわいい」ことをまったく照れることがないポジティブさが逆に爽快だ。
こちらもTikTokで話題となり、MVの再生回数は1950万回超。オリジナルのアニメキャラクター版に至っては、1.4億回という再生回数を誇る。
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