2024年ベスト経済書、4~6位はこの書籍だ! 日銀、インフレ、就職氷河期関連がランクイン

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『グローバルインフレーションの深層』(慶應義塾大学出版会)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
河野龍太郎(こうの・りゅうたろう)/1964年生まれ。BNPパリバ証券経済調査本部長、チーフエコノミスト。著書に『成長の臨界』など

超円安続く日本の未来

コロナ禍で先進各国が大規模な財政政策を行ったこと、中央銀行が利上げに出遅れたことは、急激な世界インフレにつながった。超円安の中で、日本はどうなるのか。時事的なテーマを扱いながら、出版から1年を経た今もまったく古びない「予言の書」。

▼著者に聞く 

「こんな未来は実現しなければいいな」と思って書いたが、まさにおそれていた展開となった。物価高に日銀の利上げが追いつくことはなく、超円安は終わらない。今も日銀は需給ギャップを過小に推定しているだろうし、成長が足踏みする状況は何ら解消されていない。トランプ氏が再選された今、誰が犠牲になり基軸通貨がどうなるかなど、参考になればと思う。

実は、前著『成長の臨界』で扱った普遍的なトピックや、中長期のことのほうが書きやすい。この本は現在進行形の世界インフレの分析に、経済学の知見や歴史的・政治的・文化的な視点を取り入れた点で、新たな試みだった。

▼推薦コメント

日本を代表するエコノミストによる、岩盤に突き当たるほど深く掘り下げた分析。(小玉祐一)

経済学の理論や最新学説を実際の経済事象に当てはめ、わかりやすく説明している。(小池理人)

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