金融庁が乗り合い保険代理店の取り締まりを強化 ネクステージと「マネードクター」の検査も着手

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金融庁の立ち入り検査を受けているFPパートナーは保険代理店「マネードクター」を展開(編集部撮影)

金融庁が複数の保険会社の商品を販売する乗り合い代理店に対して、取り締まりを強化している。

金融庁は9月以降、中古車販売店「ガリバー」を展開するIDOMや同業のグッドスピード(名古屋市)のほか、トヨタ自動車の完全子会社で直営ディーラーのトヨタモビリティ東京(東京都港区)に相次いで立ち入り検査を実施。

12月に入ると、東証プライム上場の中古車販売大手ネクステージに加え、「マネードクター」の名称で保険代理店事業を展開するFPパートナーへの立ち入り検査にも踏み切った。

ネクステージをめぐっては、過去に自動車保険の契約を捏造したり、保険契約を条件に車両価格を割り引いたり(特別利益の提供)といった不正行為が発覚。2023年9月には、不正に関する一部報道などを受けて、旧ビッグモーター出身の浜脇浩次氏が社長を辞任していた。

辞任した浜脇氏、実は「顧問に就いている」

ネクステージは当時、浜脇氏について「当社グループ各社のすべての役職から離れる予定」とIR資料で発表していたが、同社の社員によると現在も「顧問として残っている」という。

浜脇氏の処遇についてネクステージは「昨年12月から顧問として経営への助言などをしてもらっている」としている。

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