軍師「黒田官兵衛」も読めなかった"我が子の行動" 頭が良すぎるために秀吉すら警戒した軍師
関ヶ原の戦いの功績で、息子・黒田長政は大出世。黒田家もとても大きな家になるのですが、官兵衛は死期が近くなってくると、側近たちに嫌みばかり言うようになるんです。「なんでこんなこともできねえんだ、お前は。俺が頭良すぎるのか。お前らが馬鹿なのか」とか。
死の間際でも頭を働かせる
あまりにも側近たちからの評判が悪くて、「お父さんちょっと言いすぎじゃない?」と言う長政に、官兵衛は話します。
「戦国の世は、主が死ぬと家臣たちが殉死といって、後を追って自害することが多い。今まで支えてくれた家臣たちが、俺と一緒に死んでしまったら、黒田家が駄目になる。だから俺がみんなに嫌われれば、家臣たちは次の代であるお前についてくれるんだ。お前に心が向くように、今、俺は悪者を演じている、これが俺の最後の作戦なんだ」ということを息子に話すのです。
死の間際になっても頭を働かせて、一歩先二歩先、一手先二手先をしっかり見る。戦だけではなく、自分の家、息子のこれからにまで頭を巡らせる。天才軍略家・軍師として活躍して、最後は息子のために家臣たちをも騙す。そんな壮大な作戦を立てた。それこそが天才軍師・黒田官兵衛のすごいところではないでしょうか。
秀吉に恐れられるくらい優秀だった黒田官兵衛さん。自分の成功を優先せずに行動したことで、最後は運も味方したといえるのかも!?
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