「東大卒記憶王」が教える20分のスゴイ勉強法 短い時間で区切って絶対ダラダラやらない
自分で使用するものを選んだほうが、失敗は悪いものではなく、成功の要因となるというポジティブな意味だと脳が感じるということや、使う道具を選んだことでやる気が増し、積極的に取り組んだため成績が向上したと考えられるでしょう。
これは勉強にも応用できるかもしれません。英単語のテストをやるときに先生が「小テストをするので、今週は1〜100番の英単語を覚えてきてください。そしてその来週は101〜200番を覚えましょう」と言って生徒たちに覚えさせるよりも、生徒に「1〜100番と101〜200番の範囲、どっちを今週やる?」と聞き生徒自身に選ばせたほうが、成績が上がる可能性があります。
これは自分自身にも効果があります。勉強で使うシャーペンや消しゴムなどの文房具を親に選んでもらったり買ってもらうよりも、一式を自分で揃えたほうがよいでしょう。
また各家庭の金銭事情などもあるので、自分で勝手に決めることは難しいかもしれませんが、受験のために通う塾や予備校も親ではなく「自分」主体で選ぶほうが、モチベーションが上がり成績アップにつながるでしょう。悪い成績を取ったとしても、その後も前向きに勉強に取り組み続けられると思います。
勉強をわざと途中でやめることで記憶力がアップする
心理学用語で「ツァイガルニク効果」というものがあります。リトアニアの心理学者であるツァイガルニク氏が行った実験により、「ある目的が達成されず途中までのものの記憶は、完了したものの記憶よりも思い出しやすい」ということがわかりました。
NHKの朝の連続テレビ小説や昼ドラなどで「良いところ」で終わってしまうと、その先が気になって翌日も見たという経験がある人は多いのではないでしょうか。 バラエティ番組が良い場面でCMに切り替わるのも、この効果をうまく利用した例と言ってよいでしょう。
これを勉強に応用します。 英単語100個を覚えなくてはいけないという宿題があった場合、あえて「90個」で留めておくと、90個分の記憶は100個やりきったときよりも思い出しやすくなります。
また「残りの10個についてもやらなくては」という意識を持つことができます。別のタイミングで10個を追加で覚えるだけでなく、前に覚えた90個についても復習する時間が取れる効果も期待できるのです。
ツァイガルニク効果はさまざまな理由が考えられますが、中途半端な状態でやめたほうが「あとでやらなくてはいけない」という気持ちや印象が残ります。
そうすると、あとでやらなくてはいけないことを覚えていなくてはならず、記憶に残りやすいのではないかといわれています。ただ反対にそれがストレスにもなることもあるので、この方法を多用するとストレスになって集中できなかったり、たくさんのことをやらなくてはならずモチベーションが下がったりする場合もあるので注意が必要です。
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