金はまだ「買い」!2025年に3000ドル到達も "金利がつかない"のに金の価格が上がるワケ
なぜ金利のつかない金(きん)の価格がこんなにも上がっているのか。
2024年10月末にニューヨーク先物市場では、金の先物価格が初めて1トロイオンス当たり2800ドルを記録した。2023年末にはまだ2070ドル近辺だったので、年間最大の上昇幅は一時730ドルにも及んだことになる。
記録をさかのぼれる1975年以降の年間最大の上昇幅(当年最高値−前年終値)は、これまで、コロナ禍だった2020年の566ドル。今年の上昇幅がいかに大きいかが実感できよう。
突出した上昇となった2024年は緩やかな超長期上昇トレンドの頂上に位置する。2000年ごろの先物価格はまだ270ドル程度で、当時の価格が今に続く超長期上昇基調の始まりだ。
今年は年間最大の上昇幅730ドルを記録
2008年秋のリーマンショック直前に1000ドルに達し、その後やや反落するが、同ショック後には再び勢いを伴って上がり、2011年には1900ドルに至った。それから2019年前半まで大きなレンジで高止まりして、後半から再び上昇傾向が鮮明になる。
コロナ禍に入って2020年には初の2000ドルを達成。1900ドルを挟み高原状態が数年続いた後、2023年半ばから再び上昇が始まったのである。
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