なぜ、いま「ポータブルゲーミングPC」が注目されるのか 8万円台から購入可能な"PCゲーム機"が新たな需要を開拓

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PCゲームをかなり手軽にするデバイスとしても価値がある。一口にPCゲームといってもその内容はさまざまで、何時間も拘束される重いものから、何かしながらでもよい軽いものなどさまざまだ。

軽いものを遊ぶときはポータブルゲーミングPCが活躍する。コタツに入りながらだらだら遊んだりもできるので、小型だからこその魅力があるといえよう。

手軽ではあるが、結局のところPCではある

ROG Ally
個人的には、トランプゲーム『Balatro』がまだPC版しかなかったころにポータブルゲーミングPCがおおいに役立った。ほかの人に遊んでもらうときもこれを手渡すだけでよいので便利(筆者撮影)

 

もちろん、ポータブルゲーミングPCにも問題はある。ひとつは、PCであるがゆえにそれなりの知識が必要になることだ。

前述のようにPCではたしかにいろいろなゲームを遊べるのだが、家庭用ゲーム機とは異なり環境がそれぞれで大きく異なってくる。となると、特定の環境で動くゲームが違う環境では動かない、といったことが起こりうるのだ。

トラブルが起こったときは自分で解決しなければならないし、そもそもROG Allyの中身はふつうにWindowsである。ある程度はPCの知識があったほうがよいのは間違いない。

また、ポータブルであるがゆえにスペックはそこそこに留まっている。高いスペックを要求するリッチなゲームは起動すら難しいし、どうしても制限はある。

日本は家庭用ゲーム機が根強く、PCが環境の中心になるとも考えづらい。何より住環境の狭さがどうしてもついてまわる以上、家庭にデスクトップPCを置くのは容易ではないからだ。

しかし、そんな状況でもポータブルゲーミングPCは支持を得ている。日本でもPCゲームに対する注目度が高まっている以上、今後も選択肢のひとつにのぼることは間違いないだろう。

渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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