一般社員とまるで違う「エリートの辞職理由」3選 「なぜ現状維持は衰退の始まりなのか」納得理由

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自分の成長が期待できる組織の特徴の1つが、ロールモデルとなる上司、あるいは憧れの上司がいるということです。

向上心の高い人にとって、今の会社にこういった上司が1人もいなければ、今後の成長を期待できず、強い離職の理由となります。

人材関連の事業グループを経営する、ある経営者の方はこう言います。

「優秀な社員は自分の成長が期待できる会社にとどまるんです。だから、『人の育成、人の成長』を何より重視しています。

そこで大事なのが、憧れの上司の存在です。憧れの上司と言えるような上司が1人もいない会社では、自分の成長は期待できません。

そのために、まず社長の自分が憧れの上司と思われる存在にならなければいけない。

だから、成長の機会を貪欲に求めています。その点については覚悟を決めてますよ」

憧れの上司になることは、決して簡単なことではありません。

ただ、憧れの上司を目指そうという意思を持つか持たないかで、ご自身の今後の成長度は大きく異なるでしょう。

その成長度は部下の離職率に影響を与える重要な要素になります。

仕事が集中しやすいため、体調への配慮は重要

最後にもう一点。

このタイプの人は能力が高く、責任感も強く、安心して仕事を任せられるうえに本人の意欲も高いため、仕事が集中しやすくなります。

それによって過労やストレスで体調を崩したり、デスクワークの場合は首や肩の凝り、腰痛、眼精疲労、頭痛などに悩まされたりすることも少なくありません。

そうなると業務への意欲が減退し、その状況でなお仕事が集中すると極度のストレスと身の危険を感じ、離職に至ることがあります。

そのため、健康状態と業務量にはくれぐれも注意を払うようにしてください。

藤田 耕司 経営心理士、税理士、心理カウンセラー

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ふじた こうじ / Koji Fujita

一般社団法人日本経営心理士協会代表理事、公認会計士、税理士、心理カウンセラー。これまで1200件超の経営相談を受け、心理学と会計を活用した経営改善を行う。その経験から経営者の心理、部下の心理、顧客の心理を分析し、経営心理学として体系化することで経営改善の成果を高める。また、経営心理学を学ぶ「経営心理士」の資格を創設。経営心理士講座の受講生はのべ5000名を超え、その内容は大手企業や省庁でも導入される。著書に『リーダーのための経営心理学』(日本経済新聞出版社 日本、台湾、韓国の3カ国で出版)、『経営参謀としての士業戦略』(日本能率協会マネジメントセンター)。

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