【スマホの中身は⋯】「デジタル遺品」3大解決法 「家族が大迷惑することも⋯」どうすればいい?

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ただし、悪用を防ぐために、重要なパスワードを簡単に目に触れるような状態にしておくことは、避けなければなりません。

ちなみに、日本デジタル終活協会の代表理事である伊勢田篤史弁護士は「パソコンやスマートフォンなどの重要なパスワードは、紙に書き記して上から修正テープを貼り、財布や通帳などに挟んでおく」というアナログな方法を推奨されています。

いざというときには、テープを削ればパスワードが見えます。

万が一紙を失くしたら、パスワードを更新しましょう。

最近では「デジタルキーパー」「まも〜れe」など、デジタル終活を支援するサービス(ログインパスワードなどのデジタル遺品の共有や消去)も増えています。

必要であれば、利用を検討する手もあります。

「見られたくないデータ」はどうすればいい?

また、「見られたくないデータ」がある場合、あらかじめ削除しておく、フォルダにパスワードをかけるなどの準備が必要でしょう。

SNSのアカウントは、そのままにしておいても特に問題はないでしょう。

ちなみにFacebookやInstagramのように、本人が亡くなった後に「追悼アカウント」に変更できるSNSもあります。

いずれにしても、相続人が財産の調査を進めるうえで、デジタル遺品の確認が非常に重要な時代になっています。

重要な情報の存在や場所、自分の意向がスムーズに遺族に伝わるよう、事前に備えておきましょう。

松尾 拓也 行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家

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まつお・たくや / Takuya Matsuo

行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家。

行政書士松尾拓也事務所代表、有限会社三愛代表取締役。

1973年北海道生まれ。父親が創業した石材店で墓石の営業に従事する傍ら、相続や終活などの相談を受けることが増えたため、すでに取得していた行政書士資格を活かし、相続・遺言相談をメイン業務として行うようになる。

信条は、相談者からの困り事に「トータルで寄り添う」こと。家族信託や身元保証など「新しい終活対策」についても積極的に取り組み、ライフプランや資産管理などの相談に応えるためにファイナンシャル・プランナー、住み替えニーズなどの相談に応えるために宅地建物取引士の資格を取得。ほかにも家族信託専門士、相続診断士、終活カウンセラー、お墓ディレクター1 級など、終活にまつわるさまざまな資格を取得する。

一人ひとりの「ライフエンディングシーン」(人生の終末期)で、最も頼りになるパートナーとなるべく、全方位視点で積極的な事業展開を行っている。

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