「東大と吉本が組む」不思議な組み合わせの狙い 地方にどう貢献するか、笑いと頭脳で取り組む

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地域の社会課題の解決に向けて、エンターテインメントを取り込む別府市。「湯~園地」計画は市政としてはトリッキーな施策にも見えるが、長野市長は「われわれはウェルビーイングを掲げています。市民にいかに幸せを実感してもらえるか。日々の生活のなかに幸せがあるような街にしたい。それを独自路線で目指しています」と力を込める。

その背景には、一部の大都市を除く全国各地の地方自治体と同様、人口減少が別府市にとって最大の課題になっていることがある。

吉本興業 東大
別府市長の長野恭紘氏(左)と吉本興業ホールディングス代表取締役社長の岡本昭彦氏(筆者撮影)

別府市ほどの知名度の高い街であっても、定住人口を増やすことは現実的にはなかなか難しい。そんな状況を認識しつつ、長野市長は「別府市は人口減少時代の幸せな街のロールモデルになれると考えています」と語る。

「ウェルビーイングとエンターテインメントをかけ合わせることで、いままでにない総合エンターテインメントの街になって、交流振興を図りたい。別府といえば、昔ながらの温泉街だけでなく、洗練されたエンターテインメントの街というブランディングを若い人たちに向けて仕掛けていきます。

いろいろな地域を巡ってきた人が、ひとつの拠点として別府市を選ぶ。そんなフックを作っていきたい。また、今回のような取り組みによって、地元の人たちと外から来た人が一緒に幸せを感じれば、もしかしたら人口を増やすことができるかもしれないですよね」

東大生が社会課題の解決に取り組む意義

一方、東大生のキャンパス外の学びの場となる「体験活動プログラム」は、国内外を問わず、社会貢献活動や国際交流、地域体験、企業提携など幅広い取り組みを実施しており、今年だけで国内60本、海外24本ほどある。そのなかでエンターテインメントに関わるものは、吉本興業とのプロジェクトのみだ。

多種多様なプログラムを実施してきたなかでも、東大生が地方創生を掲げる謎解きイベントの企画から運営まで芸人と協力して行うのは、今回が初めての試みだ。

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