兵庫県知事選「石丸現象や玉木現象」との共通点 今後の各種首長選や次期参院選でも同様の動きか

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さらに同委は、昨年11月のプロ野球阪神とオリックスの優勝パレードの経費を巡る不正疑惑などについても、斎藤氏に公開で証言を求める方針。25日の斎藤氏尋問は9月6日以来となるが、同委は、文書に記載されたパワハラ疑惑など7項目を総括的に検証することを狙っており、展開次第では知事と議会の対立が再び深刻化する事態も想定される。

斎藤氏は再選から一夜明けた18日、記者団の取材に対し「県議会や県職員との関係をもう一度前に進めることが大事だ」と強調。文書問題についても「(選挙戦での)1つの争点だった」としながら「大事なのは政策、公約を進めること。そのために頑張っていく」と胸を張った。

ただ斎藤氏は、この尋問日程について就任記者会見の中で、「その日は東京で全国知事会が開催されるので、そちらを優先せざるを得ない」として日程変更を要請。これを受け、議会側との調整で新たな日程が設定される見通しだ。

立憲県議が“デマ情報”攻撃への恐怖で辞職

そうした中、兵庫県議会の竹内英明県議が18日、議員辞職願を議長に提出し、許可された。所属していた「ひょうご県民連合」は、斎藤氏が再選した知事選の期間中、竹内氏への誹謗中傷がネット上で過熱したのが理由とした。竹内氏は百条委員会委員として、斎藤氏の疑惑告発文書問題を厳しく追及していた。

今回知事選では、斎藤氏を応援する目的で立候補した政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が、竹内氏を含めて百条委委員に関する情報などを街頭やネット上で発信し続けた。

共同通信の記事によると、これについて「ひょうご県民連合」の上野英一幹事長は、「立花氏がSNS上で竹内氏の自宅に行くと予告したり、デマ情報を流したりして生活が脅かされ、家族を守るために辞職を決断した」と説明。その上で、「議員を追い込んだネットの怖さを感じる。きちんと対応しないと日本の政治そのものがゆがんでしまう」などと危機感を露わにした。

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