「闇バイトに応募」シングルマザーを襲った"恐怖" 15万円に困り…応募後、不審な出来事が多発した
Xなどでつながった複数のアカウントからバイトの内容を説明された。どうやらオンラインカジノや仮想通貨に関わるものらしい。
「ホワイト案件」「リスクがない案件のためあまり高額ではないバイト」
案件をこなして対価を得るには、アプリをスマホにインストールする必要があるという。「ホワイト」などを強調され、信用できる気がして、アカウントから紹介された相手と通話した。
「相手は主婦のような女性で、通話の背後からお子さんの泣き声などがしていました。非常に親身に話を聞いてくれたたうえ、『アプリのインストールさえしてくれれば先に2万をすぐ渡す。また落ち着いたときに一緒に登録をしましょうよ』と言われ、マイナンバーカードの写真を送ってしまいました。電話を重ね、マイナンバーカードの写真を送ってから数分で2万円のコード(Amazonギフト)がなぜか送られてきました」
どんなバイト内容か、どんなアプリかもわからないまま、自分の身元を明かしてしまった。
さらに、スマホに入れたアプリでキャッシュカードの情報などの登録を促された。
「キャッシュカード入力や顔写真など、個人情報にかなり不安を感じるような登録でした。英語や中国語のアプリかサイトであったのと、知識がなく指示通りに仮想通貨などの登録が自力ではできませんでした。そこから音信不通になりました」
それと同時に、女性の周辺では不審な出来事が始まった。
家族を危険に晒し、消えない恐怖を植え付けられた
全国各地から中身が空っぽの郵便物が届き、スマホには「ポスターばらまくから覚悟しとけ」と女性を名指しするメッセージが送られたという。
名前、顔写真、連絡先は筒抜け——。身の危険を感じた女性は警察や弁護士からアドバイスを受け、自宅に防犯カメラやインターホンを取り付けた。
女性は愚かだったと振り返る。