ひたちなか海浜鉄道「延伸計画」はどうなってる? 新型車両の導入についても吉田社長が明かす
続いて新たな車両の導入である。この件については、延伸計画で列車の運行パターンも変わることから「増車」となる。また、旧型車両(2両)も廃車となる見込みを考慮し、合計3両の気動車が、JR東日本から購入されることが明らかになっている。
――新形式車両について、JR東日本のキハ100形を導入ということだが、塗装はそのままで運行するのか、もしくはオリジナル塗装に変更するのか。
「現在、一ノ関に在籍している車両で、導入車両数は3両発注しています。3両のうち2両は、全面広告となる予定です。観光車両に位置付けられる1両は、数年前に運行していた『ほしいも列車王国』のようなラッピングと、車内に少し装飾をしたものになる予定です。一般の運用に組み込んでの使用になります」
――導入、試運転はいつ位から? 営業開始はいつ頃の予定か。
「国の補助事業ですので、年度内に3両とも運用に入る予定です。詳細は今後決まりますが、来年の2月くらいにかけ順次運用を開始すると思います。観光列車仕様のものが、最後になると思います」
――廃車車両について(キハ205とミキ300)、今後保存する計画はあるか。詳細は。
「キハ205については、引き取りたいという問い合わせがいくつか来ており、きちんと管理していただける団体にお譲りできれば、と考えています。ミキ300については、現時点では未定です」
――さようなら運行(イベント)の計画や、記念切符の販売は。
「グッズの作成等は進めています。運行については、現在貸切乗車のご希望が多く、そちらに対応しています。イベントについては、沿線の方にご迷惑となることも予想され、ちょっと慎重になっているのが、現状です」
JR東日本とJR東海の車両が“競演”
すでに同社で運行している車両の中で、当時の東海交通事業から購入したキハ11形がある。JR東海が設計した気動車で、JR東海の名松線・参宮線・紀勢本線などで使用されていた車両と、ほぼ同型(JR東海は0番台、100番台、300番台、東海交通事業は200番台)である。
今度譲渡されるキハ100形は、JR東日本で使用されていた気動車だ。元JR東海と元JR東日本の気動車が、ひたちなか海浜鉄道の線路の上を共用し、運行されることは非常に興味深い。
また、装飾やラッピングなど、観光思考を取り入れた車両にも期待したい。年末から来年に向けて、引き続きひたちなか海浜鉄道の動向について注目したい。
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