グループの拠点であった“HKT48劇場”では、デビュー当初よりセンターに立っていた。
2014年9月リリースの4thシングル『控えめI love you !』では、17歳で自身初の表題曲センターに抜擢。
以降、2016年4月リリースの7thシングル『74億分の1の君へ』まで、4作連続で表題曲センターを務めた。
自信も実力もなく「なんで、私なんだろう」と
シングルの表題曲センターは、いわば“グループの顔”だ。
48グループをはじめ、多くのアイドルが“センターに立ちたい”と声高に宣言するほど、うらやまれるポジションでもある。
客観的に見れば、活動は順風満帆のはず。
実際、兒玉さんは、4thシングルのリリース当時に「センターって自分で決めるものではないので、どこにいても置かれた場所で輝けるように、これからも変わらず頑張りたい」とコメントを残していた。
しかし、今振り返る本人の思いを聞くと、言葉の印象はガラッと変わる。
「いいポジションをいただいたのに、ビジュアルもパフォーマンスも自信がないし、プレッシャーしかなくて。常に『なんで、私なんだろう。でも、頑張るしかない』と葛藤してばかりでした。周りに『はるっぴ(兒玉さんの愛称)はそのままでいいんだよ』と優しく声をかけられても響かず、ずっと、自分と戦っていました」
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