改めて学ぶ・新NISAの「成長投資枠」上手な活用法 個別株式への投資にチャレンジすることも可能

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株式投資がうまくいけば、値上がり益を狙うこともできます。そのためには業績と財務の分析が必要です。基本となるポイントを押さえましょう。

業績と財務の分析ポイント

●株式投資の基本は業績と財務の分析

個別株式に投資する際は、その株式を発行する企業の業績と、財務状況の分析が必要です。確認するべき内容のうち、代表的なものをみていきましょう。

●業績の確認

業績確認は、売上高と営業利益のチェックが基本です。売上高はモノやサービスを売って得られた金額の合計です。営業利益は本業で稼いだ利益のことで、売上高から売上原価と販売管理費を引いた数値です。

10年程度のトレンドを見ながら、直近3年位でこれらが増え続けているか確認しましょう。

●稼ぐ力を確認

利益を出す力も重要です。営業利益率(営業利益/売上高×100)、経常利益率(経常利益/売上高×100)が高いほど、儲ける力があるといえます。また、1株あたり利益を示すEPS(当期純利益/発行済株式数)が上昇していれば、稼ぐ力が向上しているといえます。

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●財務の健全性を確認

企業の総資産は、発行済株式と事業の利益の蓄積を合計した自己資本(≒純資産)と、借入によって得た他人資本(負債)で構成されます。

負債が多いと、経営が安定しておらず倒産の確率が上がると一般的にいわれ、また返済や利子の負担が多くなるため利益を圧迫します。

負債が多すぎず、自前の資金で経営しているかを表すのが、自己資本比率(自己資本/総資産)です。業種によりますが、30%以上が目安といわれます。

●株価が割安か確認

会社の実力と比べて「株価が安いか」を測るには、PER(株価/EPS)とPBR(株価/1株あたり純資産)を使います。PERが低ければ利益水準と比較して割安、PBRが低ければ保有する純資産に対して割安といえます。

工藤 将太郎 クレア・ライフ・パートナーズ代表取締役社長

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くどう しょうたろう / Shotaro Kudo

1983年大分県大分市生まれ。西南学院大学経済学部卒業後、日本生命保険相互会社に入社。2012年起業し、株式会社クレア・ライフ・パートナーズを設立、世界一周へ旅立つ。個人投資家の最大の目的は「ライフプランの実現である」という信念のもと、大きな手持ち資金がなくともできる将来対策法や、仕事や子育てが忙しくても継続できる仕組みづくりをサービスの基本とし、今ある手元資金と投資可能期間を最大限に活用した資産形成を推奨する。また、消費者が本来行いたい「比較検討」ができない構造を解決すべく、オールアセットワンストップを掲げ業界の垣根を超えた横断的なサービスを実現。

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