今回のM4搭載Macのなかで、最も大きなインパクトを与えてくれたのが、M4/M4 Pro搭載のMac miniだ。
驚愕の小ささのMac mini
12.7cm四方のサイズは、幼稚園児の弁当箱にしても小さすぎるほどで、ここにMacBook Proと同じM4チップ、もしくはM4 Proチップが内蔵されていると思うとは、にわかに信じがたい。
Mac miniの超小型デスクトップコンピュータとして優れているのは、ディスプレーと電源を接続するだけで使える点だ。ネットワークとキーボード・マウスは無線で接続すればよく、デスク上を非常にシンプルに配置できる。
しかも、これだけの小ささの中に電源ユニットを内蔵しているため、コンセントと本体の間に大きな電源ボックスが転がる心配もない。
それでいて、背面に3つのThunderbolt 4もしくは5とHDMIとEthernetポート、正面に2つのUSB-Cポートとヘッドフォンジャックが備わり、接続性は十分に確保される。
レビューしたM4 Proモデルと、最も安いM4モデルでは内部設計が異なっており、より熱を多く排出するM4 Proチップのための設計が施されている。しかしM4 Proチップは筆者が用意した2時間の4K動画の書き出し程度の負荷をかけたところで、ファンが唸るようなことはなく、静かに平然を保っていた。
ちなみに、今回のMac miniは、Macで初めて、「カーボンニュートラル」、すなわち二酸化炭素の排出量実質ゼロで製造された製品となった。100%再生アルミニウムを含む、再生材料を50%使い、50%以上を海上輸送とするなど、材料、製造、輸送などのあらゆる面でのカーボンニュートラルに向けた取り組みを深めた。
さて、M4 Proが搭載されたMac miniは、非常に心を揺さぶられた。非常に小さなデスクトップマシンが、比べればかなり巨大な筆者の2023年モデルのデスクトップ型Macの上位モデル、Mac Studioの性能に匹敵するか、上回る部分が出てきたからだ。
筆者はテキストだけでなくビデオの取材も行うが、その際に活用しているのが、Adobe Premiere Proというアプリだ。このアプリでは、ビデオファイルを読み込むと、会話を検出して、AIが自動的に文字起こしをしてくれる機能が備わっている。
文字起こしされたテキストは映像と連動しており、テキスト編集するだけで、不要な箇所を削除や順序の入れ替えといった、ビデオそのものの編集を進めることができる。ビデオの中身を見ずに粗い編集ができ、非常に時短につながる機能だ。
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