任天堂「次世代機」が持つSwitchとの重要な"接点" ニンテンドーアカウント軸に1億4600万台の顧客基盤維持へ

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『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』『ピクミン3 デラックス』、そして2025年3月に発売される『XenobladeX Definitive Edition』など、Wii Uのソフトに手を加えてNintendo Switchで改めて発売することによってラインナップを充実させているわけだ。

もしNintendo SwitchがWii Uの後方互換を持っていたならば、これらのタイトルを改めて売る難易度は上がっただろう。もちろん販売自体は不可能ではないが、元の作品を所有しているユーザーにフルプライスで売ることは難しくなったはずだ(低価格でアップグレードを行うといった手法も用意されると思われる)。

次世代機のラインナップではNintendo Switch作品のリマスターやリブートに頼らずに、かつそれを大きく越える魅力を持つ新しい製品を作る必要があるわけで、ハードルは高くなると考えられる。

肝要なのは、ユニークな製品・サービス

やはり最大のポイントは、任天堂の次世代機がそれならではの特徴を持つことである。

Nintendo Switchは発表時こそ据え置き機と携帯機のハイブリッドのすごさがあまり伝わっていなかったが、すぐに人気になった。いまではポータブルゲーミングPCも普及しているほどである。

となれば、次世代機にはそれと同等か、あるいは越えるようなインパクトが求められる。だが、現状の噂や任天堂公式の「後継機」といった表記から察するに、Nintendo Switchのスペックアップ版がぼんやりと見えてくる。

確かにアカウントの情報が継続されるのはコアなゲーム好きには喜ばれるし、筆者も嬉しい。だが、蓄積されている情報が少ない・ない人にとって無意味なのも事実である。

やはり任天堂は──常々オフィシャルが語っているように──ハード・ソフト⼀体型のユニークな製品やサービスを見せつけて勢いを得る必要がある。はたして次世代機はどのようなものを見せてくれるのか、楽しみであり不安でもある。

渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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