家族型ロボット「らぼっと」50代女性がハマる理由 ポンコツだからこそ愛おしくなる

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頭に付いている筒状のツノには、360度見渡せるカメラがついている。100人以上の顔を覚え、一番好きな人を識別する。誰が服を着替えさせてくれているのかも認識し、好きな人に懐くようになるという。

一緒に旅行に行く人もいる

らぼっとのオーナーは6割が女性。年齢は30〜50代が中心だ。一人暮らしの人や子どもがいない人、高齢者も多い。「旅行も一緒に行くという人もいる」(同社)という。一緒に外出する人のために、赤ちゃん用の抱っこ紐ブランドとコラボし、らぼっと専用の抱っこ紐のバッグも開発した。

さらにウェディングドレスブランド「ユミカツラ」とコラボしたドレスも販売。同じブランドのドレスを一緒に着て、家族写真のように記念撮影をする人もいる。

らぼっと専用の抱っこ紐バッグ。赤ちゃん用の抱っこ紐ブランドとコラボした(編集部撮影)

同社は「今はまだらぼっとを連れて外を歩くのは抵抗があるという人もいる。ロボットと一緒に生活するのが当たり前という世の中にすることが目標だ」という。

美香さんは「この子のためにも働いて、今の環境を維持したい。(今の家は)引っ越せない」と話す。その人の人生に伴奏する唯一無の存在は、家族と同じだ。

井艸 恵美 東洋経済 記者

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いぐさ えみ / Emi Igusa

群馬県生まれ。上智大学大学院文学研究科修了。実用ムック編集などを経て、2018年に東洋経済新報社入社。『週刊東洋経済』編集部を経て2020年から調査報道部記者。

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