大学入試の多様化進む「一般と総合型」何が違う? 求められる「三要素」を理解しミスマッチを防ぐ

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(2)総合型選抜

【目的】志願者の能力や意欲、学問に対する適性を多角的に評価し、志願者の主体的な学びの姿勢や目的意識を重視した選抜を行うことを目的とする。

【概要】総合型選抜は、公募制であり、志願者本人の意志で出願するものであることから志願者の記載する資料(活動報告書や志望理由書、学修計画書等)を活用し、詳細な書類審査や時間をかけた面接によって、志願者の能力、意欲、適性等を多面的、総合的に評価・判定する選抜方式。

【評価方法】目的意識や学習意欲だけでなく、大学で学ぶために必要な基礎学力も適切に評価される。そのため、少なくとも大学入学共通テストまたは小論文等、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等の評価方法のうちいずれかを必ず活用することを義務づけられている。

【日程】出願は9月1日以降、合格発表は11月1日以降。

【募集定員】定員は大学が定めるが、学校推薦型のような定員の割合などの制限はない。

(3)学校推薦型選抜

【目的】志願者の高校での学習や活動の成果、学習意欲を評価し、大学での学習に対する適応力を備えた人材を選抜することを目的とする。

【概要】学校推薦型選抜は、出身高等学校の校長からの推薦に基づき調査書を主に志願者の適性や意欲を評価する選抜方式。

推薦書の中に、学習歴や活動歴を踏まえた「学力の三要素」に関する評価や生徒の努力を要する点などその後の指導に配慮を要するものがあれば記載を求める。

【評価方法】調査書や推薦書の内容だけでなく、大学で必要な基礎学力も併せて評価される。少なくとも大学入学共通テストまたは小論文等、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等の評価方法のうちいずれかを必ず活用することを義務づけられている。

【日程】出願は11月1日以降、合格発表は12月1日以降、一般選抜試験の10日前まで(共通テストを利用する場合は前日までのなるべく早い期日)。

【募集定員】学部ごとの入学定員の50%以下に制限されている(短期大学を除く)。

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