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シャープ、個性強めな「19万円のスマホ」投入の狙い ハイエンド機とエントリーモデルの両輪戦略で攻勢

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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デザイン面でも実用性と遊び心を両立する。6色のカラーバリエーションを展開し、その中にはカメラ部の色が本体と対照的なバイカラーも用意。純正ケースとの組み合わせで36通りの選択肢を提供する。Androidスマホの中でも国内トップクラスの販売台数を誇るsenseシリーズならではの展開だ。

カメラ周辺の色味が異なるバイカラーもラインアップする(筆者撮影)

ブランド刷新がもたらした自信

AQUOSスマートフォンは今夏、大きくブランドイメージを刷新している。普及版のハイエンド機「AQUOS R9」と3万円前後のエントリー機「AQUOS wish4」はそろってデザインオフィスのミヤケデザインが監修する新デザインに刷新した。

さらに、AI技術で昭和の名優・松田優作を現代に蘇らせたプロモーション展開により、ブランドイメージは大きく変化。「日本らしいかっこよさ」を前面に打ち出したこの新しいアプローチは、意外にもブランドの平均年齢層の若返りにつながった。

AQUOS R9は性能を控えめにして価格を抑えたこともあり、「前世代機の3倍のペースで売れている」(小林氏)と好調という。

先行して発売した「AQUOS R9」は前世代モデルの3倍の売れ行きという(筆者撮影)

AQUOS wish4では、「小さいスマホは使用頻度が少ない人向け」という従来の定説を覆し、実際の顧客の声に基づいて大画面化に踏み切った。東南アジアや台湾への進出も行っており、現地のニーズをくんだ形となる。

結果として、シャープは現在、4つの製品ラインでマーケットに挑むことになる。頂点に立つR9 proを筆頭に、エンターテインメント性能を追求した「R9」、そして6万円台で幅広い層に応える「AQUOS  sense9」、スマホ初心者層に向けた「AQUOS wish4」と、それぞれが異なる市場ニーズに応えている。

市場全体では価格の低下傾向が続く中、フラッグシップモデルの存在意義が改めて問われている。シャープの答えは明確だ。R9 proでは最先端技術への挑戦を続け、sense9では「ハンディで電池持ちがいい」という独自の価値を磨く。異なる方向性を持つ2つの製品ラインだが、どちらも「これでなければならない理由」を持つ。

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