ユニクロ、店舗スタッフを変えた仕組み化の効果 6割のボリュームゾーンの従業員が自ら動くように

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チームや組織の規模が大きくなればなるほど、「仕組み化」の効果もまた大きくなります(編集部撮影)
世界的なアパレルブランドであるユニクロの強さは、創業者である柳井正氏のリーダーシップによるものという印象が強いかもしれません。しかし、それ以外にも、従業員が自律的に考え、行動できるような「仕組み」も備えているのです。元ファーストリテイリング執行役員の宇佐美潤祐氏氏の新刊『ユニクロの仕組み化』から一部抜粋・再構成のうえ、その仕組みの中身についてお届けします。

社員全員が「経営者マインド」を持つ

ユニクロがすごいのは、一度仮説を立てて実行すると、ひたすらトライアンドエラーを繰り返し高度化できることです。これも仕組み化されています。

毎週月曜日に全社や店舗ごとの前週の売り上げ実績が出ます。思っていたより売れなかった商品や他の店で売れている商品などが目に見える形で明らかになりますので、それらを参考に自分の売り場づくりにフィードバックして修正します。

仮説、実行、改善を繰り返すことで、知見がたまって、好循環のサイクルを自分で回せる店舗スタッフが明らかに増えます。自ずとスタッフひとりひとりの経営者マインドも育ちます。

スタッフが次の課題を自分で見つけ、それをどんどん解決して、より大きな成果が出るようになります。成果が出ればそれはスタッフの大きな自信となり、モチベーションも上がります。ひとりひとりが育てば、店舗全体も成長するのです。

その結果、地域のイベントと連動しながら、 欲しいときに欲しいものがあり、買い物がしやすい売り場を生み出せるようになりました。お客さま満足の向上とともに、店舗スタッフも変わったのです。

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