女性の起業に必要な「最後は自分で決める」姿勢 夫から「いつまで続けるの?」と言われないために

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意思決定には、大きな決断だけでなく、小さなことも含まれます。たとえば、ママ起業家の場合、仕事と家族のバランスをつねに考えなければなりません。朝は何時に起きるか、お昼寝はするか、夜に仕事をするか……これらもすべて意思決定です。

また、何をするかだけでなく、何をやらないか、引き際を決めることも大切です。少し厳しいようですが、頼まれごとを断れず時間を浪費し、「これはやらなくていいのにな」と思うムダなことを続けるのも、自分の意思決定の結果です。

お金がない状態だと「これをやめたら収入が途絶えるのでは」といった恐怖心が生まれるのです。

そして、お金がないと行動力も鈍ってしまいます。人に会いに行けない、損をしそうで一歩が踏み出せない、お金の不安からヤル気がそがれるということが起こります。

事業をやめてしまういちばんの理由は「売上が立たないから」。せっかく起業したのに続けられないのは、とても残念です。そのとき、ほかに収入源があれば少し長い目で見て続けられます。

また、矛盾しているようですが、専業主婦からの起業は、まずはパートに出ることにメリットもあります。起業初期は、参考にする本を買ったり、必要であれば少額のセミナーを受けたりと、勉強資金がかかります。

さらに、家計に貢献していないと、夫から「何をしているの?」「それはいつまで続けるの?」「そんなことするならパートに出たら?」などと言われてしまうケースもあります。

自分の負い目をなくすためにも、月に3万~5万円くらいの収入を確保したほうが、起業のための活動がしやすくなります。ただし、起業に使える時間はある程度確保したいので、週2~3日、1日3時間くらいの短い時間のパートがいいでしょう。

資格取得よりもオリジナルサービス

起業は「自分のできることからはじめること」が大切です。とくに、資格を取得することのデメリットに焦点を当ててみましょう。

じつは私自身も、起業をするために多くの資格を取りました。「だれかのお墨つきをもらいたい」「資格がないと教えられないんじゃないか」と思ってのことでしたが、それには多くのデメリットがありました。

デメリット①決定権を他人ににぎられてしまう

認定講師になるということは、あなたの事業の重要な決定権を他人ににぎられるということです。価格も協会で決められていて、サービス内容の変更も制限されてしまうので、長期的にビジネスの自由がなくなります。

また「協会のリーダーが変わる」「商品ラインナップが変わる」など、自分ではどうにもならない要因で、売りものが突然なくなるリスクもあります。これでは、思うように売上を伸ばすことも、やめる・やめないの判断をすることもできません。

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