あの「ビックロ」へ2年ぶりにユニクロが帰ってきた 詰めかける訪日客、足元はユニクロC、Uなど牽引

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10月も攻勢は続いている。11日に相澤陽介氏によるホワイトマウンテニアリングとのコラボ商品、18日にはJW アンダーソンとのコラボ商品を発売した。

怒涛のコラボ展開も後押しし、現在、業界でユニクロほどの勢いのある競合は見当たらない。今2025年8月期は断トツのスタートとなったが、10月以降も好調を維持できるか注目される。

国内ユニクロにも伸びしろはある?

ファストリの前2024年8月期決算は、売上収益が前期比12%増の3兆1038億円、営業利益は同31%増の5009億円と初めて3兆円台に乗せ、過去最高益を更新した。

国内と海外のユニクロ事業は売上高、営業利益とも過去最高だった。「ブラトップが世界的なヒットになり3200万枚以上を販売。(中略)欧米をはじめ世界中で好調だった」(塚越大介・ユニクロ社長)。

柳井社長は売上高5兆円の構想を掲げる。海外の成長に手応えを感じているようだ(記者撮影)

ファストリの岡﨑健CFO(最高財務責任者)は「上期の利益が大きく下期が少ないという利益構造から、下期もしっかり稼げる体質に変革した」と総括している。

2025年8月期の業績予想は、売上高3兆4000億円(前期比9.5%増)、営業利益5300億円(同5.8%増)、純利益3850億円(同3.5%増)。柳井正社長は「年5000億円ずつ売り上げを伸ばせば、数年のうちに売上高5兆円に届く。今は成長へ絶好のタイミング」とさらなる規模拡大に意欲を見せる。

ユニクロの成長は海外事業が中心で、国内は安定成長というのが業界の一般的な見方だ。だが、世界的な知名度の向上で、インバウンド売上高が前下期に8%まで拡大するなど、国内ユニクロにもまだ伸びしろはある。新たな旗艦店の新宿本店とともに、国内の動向も注視する必要がありそうだ。

山﨑 理子 東洋経済 記者

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やまざき りこ / Riko Yamazaki

埼玉県出身。大学では中国語を専攻、在学中に国立台湾師範大学に留学。2021年東洋経済新報社に入社し、現在小売り・アパレルを担当。趣味はテレビドラマのロケ地巡りなど。

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