国内の新車販売はピークから30年で300万台減少。この先約10年でさらに100万台減るとの業界予測も出る。自動車の売り方、稼ぎ方も変わる中で自動車販売の競争力をいかに高めるか。自動車メーカー主導で再編が始まった。
10月21日(月) オートバックスも参入、ホンダ「販社再編」の真意
10月24日(木) 「国内断トツ」トヨタが進める販社再編の行方
10月29日(火) 「栄光盛衰30年」トヨタ盤石、凋落と躍進の明暗
11月1日(金) 日産・国内販売トップが語る「25%増中計」の自信
11月5日(火) 三菱自・国内販売本部長「台数伸ばし、店舗も拡大」
11月8日(金) オートバックスがホンダ系販社を買収した理由
11月12日(火) 中国EVの雄・BYD、試金石の「日本攻略」に示す自信
2035年度の新車販売台数は376万台に――。
日本自動車販売協会連合会が2024年6月にまとめた2023年度版の「乗用車ディーラービジョン」。そこには2035年度の国内新車販売台数が足元から約80万台減少するという予測が記されていた。「業界団体自らが市場は縮小していくと宣言するとは」と大手銀行の調査担当者は複雑な表情でそう語る。
この調査担当者を含む多くの業界関係者にとって、予測の数字に驚きはなかったはずだ。2023年の国内新車販売台数は477.9万台。半導体不足による自動車減産が響いた2022年からは57.7万台増(13.8%増)と大きく伸びたものの、ピークだった1990年の777.7万台からは約30年で300万台減った。ディーラービジョンの予測は、従来の減少ペースの延長線でしかない。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら