オリンパス粉飾をめぐり、新旧監査法人が泥仕合 あずさは共倒れ狙い
新日本は委員会でPR
対する新日本も手をこまぬいているわけではない。12月12日に専門家から成る調査委員会を設立。事件発覚後、社内調査を行い、問題はなかったと結論づけたが、外部の人材により再調査を行うことを決めた。あずさからの監査交代時に適切な引き継ぎが行われたかを確認するため、あずさにも調査協力を求める予定。率先した情報開示で、批判の芽を未然に潰す狙いだ。
設立時の会見では高田敏文委員が「なぜ、同様の調査をしないのか。疑問に思う」とあずさの姿勢をチクリ。一方、あずさ側は「再調査は考えていない。もし実施するなら、日本公認会計士協会や金融庁主導で、客観性が保証される形で行うべき」(広報・CSR室)として新日本のヒアリングには応じない構えだ。
金融庁が行政処分を視野に調査を進める中、存亡を懸けた両法人の対立がさらに激しくなる可能性は高い。
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(桑原幸作 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2011年12月24-31日新春合併特大号)
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