「ジャンポケ」残った太田博久、おたけの実力は? トリオとしての歯車は噛み合っていた
ジャングルポケットを組んでいた斉藤、おたけ、太田博久の3人は、吉本興業のお笑い養成所「NSC東京」の12期生である。デビュー当初の彼らの一番の売りは、斉藤のキャラクターの強さだった。
もともと演劇を学んでいて役者志望だった彼には、抜群の演技力と、全身からにじみ出る「華」があった。その強みを生かして、ジャングルポケットの3人は面白いネタを量産していた。
そんな彼らは、ライブシーンでも名前が知られる存在となり、若手の注目株としてスポットを浴びた。2010年には同じく吉本興業のトリオ芸人だったパンサー、ジューシーズと共に『333 トリオさん』(テレビ朝日系)のレギュラーになった。
2011年には横澤夏子、チョコレートプラネットらと共にコント番組『パワー☆プリン』(TBS系)のレギュラーにも抜擢され、勢いに乗っていた。
売れ始めた頃は斉藤がエースの扱い
当時のジャングルポケットは、斉藤をトリオの中のエースと位置づけていて、彼の個性を前面に出していた。その後、バラエティ番組に出るようになると、ほかの2人の個性にもスポットが当たるようになった。
太田は豊富な格闘技経験を生かして、『炎の体育会TV』(TBS系)などの柔道やレスリングの企画で活躍した。2015年にモデルの近藤千尋と結婚して、子供ができてからは、夫婦で共演する機会も多くなり、家族関係のイベントなどにも出るようになった。
おたけは、トリオの中では何もできない不器用なポンコツキャラという扱いを受けていた。ただ、笑いの基本は「緊張と緩和」である。斉藤も太田もテンションが高い「緊張」側の資質を持っているため、おたけのマイペースな感じは「緩和」として機能する。彼は彼でトリオのバランスをとるために重要な役割を果たしていたのだ。2023年には、実家のもんじゃ焼き屋の経営を受け継いだことが報じられて、そのことでも話題になった。
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