戦わない「おジャ魔女どれみ」に大人も共感する訳 人としての成長、大人との関わり方等を学べる
全シリーズを通して『おジャ魔女どれみ』の作品には、大人が登場するが、小学生のどれみたちとの年齢は大きく離れている。
特に魔女界の魔女たちとどれみたちは、おばあちゃんと孫ぐらいの年齢差だ。
しかし、孫ほどの年齢があるからといって、すべての魔女が優しいわけではない。どれみたちと打ち解けるのに時間がかかったり、クセが強かったりする。
人間の世界で描かれる大人も、大人の事情を抱えている人が多い。基本的に登場する大人は、どれみたちの親や、クラスメイトの親だが、小学生ながらもどれみたちはしっかりと大人たちが抱える問題にも向き合っていく。
帰国子女も登場
そして、第3シリーズでは、アメリカからの帰国子女でお菓子作りが得意な飛鳥ももこが登場。どれみたちと同様に魔女見習いでもある飛鳥ももこは、当初は日本語が話せず、コミュニケーションに苦戦したり、自分の意見をストレートに言いすぎてしまい、度々トラブルを起こしてしまうが、次第にクラスメイトとも打ち解けていく。
クラスメイトのことも、忘れてはならないだろう。全シリーズを通して、美空小学校のクラスメイトが登場し、どれみたちと関わっていく。
ラフォーレ原宿のメモリアル店でも、クラスメイトの展示があったほど、『おジャ魔女どれみ』の世界にクラスメイトは欠かせない存在なのだ。
各シリーズ、「友情」「愛情」「成長」「卒業」のテーマで作品が構成されており、どれみたちの成長とともにストーリーは進んでいく。
第1シリーズでは小学3年生のどれみたちも、第4シリーズでは小学6年生となり、大人として精神的に成長しているのがうかがえる。
2020年には20周年を記念して、映画『魔女見習いをさがして』が公開された。
『魔女見習いをさがして』は、子どものころに『おジャ魔女どれみ』シリーズを見ていた女性3人が一緒に旅に出て、大人になって見失ってしまった大切なものを探すというストーリーだ。
作中で、どれみたちは主人公ではない。あくまでも、子どもの頃に『おジャ魔女どれみ』が好きだった、20代の3人が主人公だ。
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