小田急「都内の要衝」喜多見、知られざる駅の裏側 車庫・乗務所のほか、運行に不可欠な職場が集中

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駅前にはスーパーマーケットのサミットや信濃屋、業務スーパーなどの店舗、クリニックなどが軒を連ねる。また南側には幼稚園から高校まで通える国本学園のキャンパスがある。

喜多見駅 南口
喜多見駅の南口。駅前にはスーパーマーケットの「サミット」(記者撮影)

駅の東側を流れる野川沿いは、春は桜の名所。この川沿いに喜多見電車基地が置かれている。屋上は「世田谷区立きたみふれあい広場」として整備されている。周囲には運転士・車掌らが所属する乗務所、技術系の職場、研修センター、労働組合・健康管理センターといったさまざまな小田急関係の施設が集まる。そのため、同社社員が集うという中華料理店も近くにある。

“セレブの街”の隣駅

喜多見駅を管轄する成城学園前管区の遊佐善樹管区長は「成城学園前は“セレブの街”のイメージが強いですが、野川を越えた喜多見は若者も暮らしやすいのかな、という印象です。『喜びが多い』という地名もいいなと思っています」と話す。

小田急沿線で育った遊佐管区長は「子供のころ見た『白いボディに青いラインの電車』」に憧れて入社したという。1987年に町田駅からキャリアをスタートした。本社勤務では子育て応援マスコットキャラクター「もころん」の企画にも携わった。

地名について世田谷区ホームページは「木田見(後に北見、喜多見となる)の地名が歴史上に見られるのは、文永11年(1274)の古文書ですが、江戸氏の一族木田見氏が、すでに世田谷のこの地方を分領して居を構えていたとされています。(中略)この木田見氏は初め江戸氏とも名乗っていましたが、のち徳川家康が江戸に入場するに及んで名を木田見、北見、そして喜多見に変えたということです」と解説している。

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