盗撮される?「スマート家電」が乗っ取られる恐怖 家族の安全のために取るべき「ハッキング対策」
この製品の脆弱性を悪用するには、購入者と同じ自宅ネットワークに接続する必要があるため、被害に至る条件は限定的だった。しかし、同種の脆弱性がさまざまな機器でも生じる可能性は否定できない。
ほかにも、海外メーカーではクラウドサービスの外部委託先から掃除機が撮影したカメラ画像が漏洩する事例も発生している。
スマートホーム端末をハッキングされ、住人がパニックに
クラウドサービスと接続し、遠隔による家電の操作やビデオ通話によるやり取りが可能なスマートホーム端末にもサイバー攻撃の被害が生じている。
2019年にアメリカで発生したスマートホーム端末のハッキング事案では、勝手に部屋の設定温度を高く変更されたり、カメラを通じて話しかけられたりし、住人がパニックに陥った。第三者にクラウドのアカウントを不正に入手されたと見られている。
カリフォルニアに住む別の一家も被害に遭った。ハッキングされたスマートホーム端末を通し「北朝鮮から大陸間弾道ミサイルが飛んでくる」と警告され、恐怖を味わった(もちろん警告は嘘)。
スマート家電の多くがクラウドサービスを通じた利用を前提としているため、インターネットサイトやアプリ上でログインさえできれば、誰でも制御が可能になってしまう。
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