9月末は日本株の今年最後の買い場になりそうだ 株価が大きく下がってくれることを期待する

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7月の8連続安のあとに8月5日の史上最大の下げに襲われたように、大きな連続安のあとに大きな下げがくるケースが多い。だが、9月3~11日の7連続安後は12日の1213円高や26日の1055円高、あるいは権利落ち日である27日の「当日権利埋め」の強気相場のシグナルで、「今回は大幅安がないのか?」というほどの雰囲気だった。

予想外の選挙結果で、その大幅安が今日の30日だとしたら、待っていた買い場ではないか。

今回が「年内最後の買い場」と見る理由

私がそう思うの理由は主に以下の5点だ。

① 9月20日までの日経平均の移動平均線の総合乖離(25日・75日・200日移動平均線の乖離率の合計)は目先の需給に不利なマイナス圏であったが、現在はプラス転換している。
② 円高進行で企業業績に不安があっても、日経平均予想EPS(1株当たり利益)は9月27日現在2505円と過去最高を更新している。株価決定の基本である企業業績が最高の状態で、株価が継続的に下降していくことはありえない。
③ 日経平均の一番底となった8月5日には1ドル=130円台に突入した円高だったが、今回は140円台で止まっている。
④ 物価の上昇を反映した7月の「実質賃金」は2カ月連続のプラスとなった。名目賃金に相当する1人当たりの現金給与総額は1997年以来の高水準である。
⑤ 何よりも世界中が株高だ。景気のソフトランディングに成功したアメリカのNYダウ工業株30種平均、S&P500種指数、さらには成長率の高いインドのSENSEX30はもちろんのこと、景気減速懸念の独DAX指数まで史上最高値となっている。
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