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Metaが狙う「空間コンピューター時代」の覇権 次世代プラットフォームで支配的ポジションへ

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細いフレームの中にセンサーなどが埋め込まれいている(筆者撮影)

EMGで手首を通る信号を検出し、繊細なジェスチャーを検出して操作するため、ハンドトラッキングよりも確実な操作を、音声操作などを介さずに行えるという。ここにRay-Ban MetaスマートグラスやSNSクライアントで鍛えてきた音声操作を組み合わせる。

「現在の開発状況としては、多くの当初目標を達成している」とザッカーバーグは話すが、ディスプレイをより鮮明にし、小型化とデザインの洗練、製造コストの削減をテーマに製品版の開発を進めているという。

すでにMeta Platforms社内でのソフトウェア開発、および一部の外部パートナーがプロトタイプを使いながらソフトウェアなどの洗練を進めていることから、”未来”と表現するほど先のことではなさそうだ。

これまでのARデバイスは、視野角の狭さなどから制約が多かったが、Orionはユーザーとのインタラクションも含め、大きなブレークスルーとなる可能性を秘めている。またユーザーインターフェイス技術の一部は、Questシリーズにもフィードバックできるだろう。

やがて常識は変わっていく

それでもXRが普及していく未来が見えないと感じるかもしれない。

Meta Platformsが言うように、空間コンピューティングという未来的な世界観の中、MRデバイスを未来のパソコン、ARデバイスを未来のスマートフォンと表現するのは、確かに腹落ちするところもあるが、パソコン世代はヘッドマウントディスプレイを装着してコンピューターを使うことに抵抗を感じるだろう。

しかし、常識は変化していくものだ。

果たして1980年代のビジネスマンが、当時のパソコンに最初に触れた時、あるいは触れたこともない中で、将来は完全ペーパーレスでコンピューターを使いこなすことがビジネスマンの嗜みだと想像できるだろうか。

きっと「俺はノートとペンのほうがいい」と言うだろう。

Quest 3Sでゲームのネットワークコミュニティに入っている子どもたちも、いずれは社会人として大人になっていく。ゲームを中心としたコミュニティに長時間参加することに慣れた世代が、おそらくはるかに快適になっているだろう未来のデバイスで、どのように振る舞うかは、我々の世代の常識では推し量ることはできない。

VR、MR、AR、それにAI、それらを取り巻く開発ツールやコミュニティ。詰将棋のように準備を進めてきたMeta Platformsが向かおうとしている場所が、ようやく見え始めてきた。

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