12歳年下男子と結婚!38歳晩婚妻の本音 「きょうは会社休みます。」を地で行く展開

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そんな由里さんが孝文さんと出会ったのは4年前、34歳の頃だ。当時、長く住み暮らしていた東京の住宅地に行きつけのバーがあった。20代から60代までの常連同士が仲良くなり、一緒に旅行するような雰囲気の店だ。由里さんはその中でも中心的なメンバーのひとりとして交流を楽しんでいた。

若いバーテンダーとバイクで意気投合

ある日、若いバーテンダーがお店で働くようになった。大学を卒業して入社した会社をすぐに辞め、次に会社に入るまでの期間で、好きな接客を思い切り経験したいという。昼はカフェで働いているらしい。それが当時22歳の孝文さんだった。

「面白い若い子が入って来たね、ぐらいの気持ちでした。当時、お付き合いしている男性はいませんでしたが、彼とは年齢が全然違うので興味を持つことはありませんでしたよ」

孝文さんは常連の輪にすぐに溶け込み、バーの開店前にみんなで食事する関係になった。ある日、食事をしながらの雑談で、孝文さんが大型バイクに乗っていることを知る。以前、バイクの免許を取ろうとしたことがある由里さんは、即座に「(後ろに)乗せて!」と言ってしまった。

「こんなにトシが違うけれど乗せてくれる? と言い直しましたが、彼は『全然、いいっすよ』と快諾してくれました。接客で人慣れしているので、年上に無用な緊張をしないタイプなのです」

さらに、「せっかくだから遠出をしませんか」と孝文さんは提案してくれた。奥多摩への日帰りツーリングである。途中のおしゃべりは、共通の趣味である食べ物と酒の話に終始。様々な飲食店が話題に上り、「じゃあ、いつ行く?」と次の約束ができた。ただし、由里さんには孝文さんへの下心はなかった。

「バーのお客さんである私だから遊びに付き合ってくれているんだろうな、程度に思っていました」

デートともいえないデートが5回ほど続いた後、由里さんの身に「不可抗力の事故」が起こる。筆者とのインタビューでは語ってくれなかったが、人間関係のトラブルに巻き込まれたのかもしれない。

「職場では話せないし、親や友人に話すと心配されちゃうので、ちょっと距離がある人に聞いてもらいたかった。彼は話がしやすかったので、ご飯を食べながら悩みを聞いてもらったんです。(頼りたい)異性として彼を見るようになったのはそのときからですね」

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