有料会員限定

発泡酒と新ジャンル合流、生き残り懸けたバトル 酒税改正はマイナス、ブランドの淘汰が始まる

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
発泡酒や新ジャンルは、ビールにはない機能などで縮小に歯止めをかけられるか(記者撮影)

特集「ビール大乱闘」の他の記事を読む

不思議な現象が起きている。近年「発泡酒」が急速に盛り返しているのだ。2023年の発泡酒の出荷数量は前年比12%増となり、2024年も1月から8月までの累計で前年同期比12%増加している。

発泡酒市場は2022年まで縮小の一途をたどってきた。発泡酒よりも安価な新ジャンル(第3のビール)の台頭もあり、2002年に約2億ケースあった発泡酒の課税数量は、20年で約75%も激減したのだ。

ダウントレンドに歯止めがきかなかったはずの発泡酒が、なぜ急回復しているのだろうか。

無視できない小売りPBの影響

理由は単純で、発泡酒として売り出される商品が増えているからだ。最も影響が大きいのは、小売り各社のプライベートブランド(独自企画)商品(以下PB)。これまで新ジャンルとして販売されてきた商品が、続々と発泡酒へ切り替えられている実態がある。

関連記事
トピックボードAD