SNSはZ世代の友だち関係を「豊か」にしたのか 周りが「見えすぎる」ことによる不自由さ

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舟津:たしかに、最近はおもしろ動画とかまとめ動画とか、コンテンツを見るものとしてもSNSが発展していますからね。テレビをつけて流し見するよりも、自分好みにカスタマイズされていますし。実感レベルの話ですが、インスタも友だちの投稿よりもおすすめ広告が増えているようにも思います。インスタのYouTube化ってのはたしかにあるかもしれない。

木下:私は真逆と言ったらなんですけど、むしろ楽しんで見ているタイプです。就職を機に上京したので、バラバラになった友だちが今何をしているか確認するためにSNSを使っています。距離ができるとどうしても連絡の頻度が落ちる中で、たとえばBeReal.をすることで会話が生まれるし、距離が遠くなっていない感じがします。「いいな」とか「羨ましいな」ってのはたしかにあるんですけど、好きで見てますね。

舟津:なるほど。社会人になってからも、学生時代の友だちとつながっている感覚がほしくて、それをSNSは提供してくれるんだと。ちなみに社会人になってからもBeReal.ってできるんですか。

木下:私は3人の友だちと弟としか交換してなくって、言うたら身内しかいないんで、できる範囲で好きなことをしています。BeReal.は、いろんな人と交換したくなくて、仲がいい人だけの世界でやりたいSNSです。

SNSネイティブはいかにして生まれているのか

舟津:やっぱり、みなさん世代はSNSを使いこなしていますよね。用途の違いをはっきり認識して使い分けている。その辺のきめ細やかさは、どうやって学んでいったんですか。

崎山:僕は友だちからですね。携帯を持ち始めたのは高校からですが、中には中学から持っている子もいるので、聞いたりして使い方を学んでいく感じです。

舟津:なるほど。同じように使っている友だちが周りにいるから、学ぶ機会も多いんだ。

田川:僕は、長く使っている内に、自分にとって一番いい形で使い分けるようになった感じですね。たとえば、地震が起きたときはニュース速報ではなくて一番にXを見ますが、それは今まで使っている中で、たまたまXのトレンドに「地震」って上がっていたから、その一点で気づきを得ることができました。このときはこれが便利なんだなと。

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