80年代女子プロ描く「極悪女王」に思わず流れる涙 人間ドラマとゆりやん達の演技に引き込まれる
そんな彼のセリフが本作のテーマを伝えている。
「実力でトップが取れるならアマチュアと一緒。実力以上の魅力がないとプロの世界のトップは務まらない」
そんな世界を必死に生きた彼女たちの感情には、現代人も共感できる普遍的な要素が多いと感じる。時代は変わっても、誰もが社会で生きるなかで、何かしらの悩みや葛藤を抱えている。彼女たちのなかに、自分自身の姿を見ることがあるかもしれない。
ラストシーンでは涙が自然に出てくる
彼女たちの闘いにいつのまにか引き込まれて、感情移入しながら物語に没頭していると、ラストシーンで胸が苦しいくらい熱くなる。そして、涙が自然にあふれてくる。
その感情の正体は、喜び、うれしさ、悲しさ、悔しさといったひとつの要素の感動ではない。社会で生きるなかで抱くさまざまな感情が織り交ぜられた、心の震えなのだ。それは心地よくもあった。
本作にはそんな感情の揺さぶりがある。誰もが何か感じることがあるであろう、この秋必見の配信ドラマだ。
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