80年代女子プロ描く「極悪女王」に思わず流れる涙 人間ドラマとゆりやん達の演技に引き込まれる

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そんな彼のセリフが本作のテーマを伝えている。

「実力でトップが取れるならアマチュアと一緒。実力以上の魅力がないとプロの世界のトップは務まらない」

そんな世界を必死に生きた彼女たちの感情には、現代人も共感できる普遍的な要素が多いと感じる。時代は変わっても、誰もが社会で生きるなかで、何かしらの悩みや葛藤を抱えている。彼女たちのなかに、自分自身の姿を見ることがあるかもしれない。

ラストシーンでは涙が自然に出てくる

彼女たちの闘いにいつのまにか引き込まれて、感情移入しながら物語に没頭していると、ラストシーンで胸が苦しいくらい熱くなる。そして、涙が自然にあふれてくる。

その感情の正体は、喜び、うれしさ、悲しさ、悔しさといったひとつの要素の感動ではない。社会で生きるなかで抱くさまざまな感情が織り交ぜられた、心の震えなのだ。それは心地よくもあった。

本作にはそんな感情の揺さぶりがある。誰もが何か感じることがあるであろう、この秋必見の配信ドラマだ。

武井 保之 ライター

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たけい・やすゆき / Takei Yasuyuki

日本およびハリウッドの映画シーン、動画配信サービスの動向など映像メディアとコンテンツのトレンドを主に執筆。エンタテインメントビジネスのほか、映画、テレビドラマ、バラエティ、お笑い、音楽などに関するスタッフ、演者への取材・執筆も行う。韓国ドラマ・映画・K-POPなど韓国コンテンツにも注目している。音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク系専門誌などの編集者を経て、フリーランスとして活動中。

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