日本ではiPhoneは猛烈な勢いで値上がりしている印象があるが、アメリカではスタンダードモデルの最低ストレージモデルが799ドル、Proモデルの最低ストレージモデルが999ドルというのはここ数年来(iPhone Xの2017年から)ほぼ変わっていない。
つまり、“高いiPhone”というのは円安の影響であることが分かる。円安が落ち着けば、iPhoneの価格も落ち着くことだろう。とはいえ、現状は高値安定だが。
今年は、スタンダードモデルの価値が大きい
今年のiPhoneはスタンダードモデルであるiPhone 16/16 Plusを選ぶメリットが大きい。
昨年は、上位のProモデルがA17 Proというチップセットを搭載したのに、iPhone 15/15 Plusは、前年のモデルと同じA16 Bionicが搭載された。一般利用には十分ではあったが、やはりその年のアップデートが入っていたほうが嬉しい。
iPhone 16はCPUパフォーマンス(処理全般)において、iPhone 15より30%速く、GPUパフォーマンス(画像描画性能)において、40%速いとアップルは発表している。グラフにも出ている通り、過去のモデルチェンジより大幅なステップアップとなっているはずだ。
今年のiPhone 16/16 Plusは、A18という新世代のチップセットを搭載している。台湾のTSMCの工場での製造できる第2世代の3nmテクノロジーで作られたチップセットだ。iPhone 15/15 Plusが4nm世代であるのと比べると、2年分の差があるといえる。
それほど高負荷な作業をしないとしても、写真や動画の処理、ゲームなどにおいてパフォーマンスの差は出るだろう。後々、OSなど日常使用の負荷が増した時にも高性能なチップセットを積んでいたほうが長きにわたって使えるはず。省電力性能も高いので、バッテリーの傷みも少ないはずだ。
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