立憲代表選、1期生の吉田晴美氏の参戦で急変化 「昔の名前VS女性1期生」で刷新感アピール

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吉田氏の戦いぶりが「党の浮沈占うカギ」にも

4氏出馬を受けた7日には、NHKをはじめ民放各局が定時ニュースで代表選情報を大きく取り上げる一方、BSも含めて各種情報番組にも4氏を招き、それぞれのコメンテーターらとの質疑応答などを報道し続けた。それにより、国民の注目・関心度も一気に高まり「まさに、吉田効果は絶大」(政治ジャーナリスト)となった。

そこで、永田町関係者の注目点は、「最終的に誰が次の代表になるか」だ。しかも、「大乱戦の自民総裁選と同様に、誰も1回戦で過半数を得られず、上位2人の決選投票にもつれ込む可能性」(同)も想定されている。その場合、決選投票に残れなかった3、4位陣営を絡めた多数派工作で勝者が決まることになる。野田、枝野両氏は「今からそんなことを考えるのはおかしい。政権奪取のための『党の顔』に誰が最適任かをその時点で考えればよい」と口を揃えるが、「自民並みの不透明な多数派工作もあり得る」(同)のが実情だ。

ただ、地方党員らの間では「吉田氏以外は全くインパクトがない」(次期衆院選候補者)との声が多い。このため「多くのメディアや国民は、吉田氏が上位争いをするかどうかだけに注目しており、今後の代表選は吉田氏を中心に回る」(政治ジャーナリスト)との見方が広がりつつあり、「吉田氏の戦いぶりが党の浮沈を左右するカギになる」(同)ことは間違いなさそうだ。

泉 宏 政治ジャーナリスト

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いずみ ひろし / Hiroshi Izumi

1947年生まれ。時事通信社政治部記者として田中角栄首相の総理番で取材活動を始めて以来40年以上、永田町・霞が関で政治を見続けている。時事通信社政治部長、同社取締役編集担当を経て2009年から現職。幼少時から都心部に住み、半世紀以上も国会周辺を徘徊してきた。「生涯一記者」がモットー。

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