立憲代表選、1期生の吉田晴美氏の参戦で急変化 「昔の名前VS女性1期生」で刷新感アピール

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そうした状況を踏まえて、党内に幅広い人脈を持つ枝野、野田両氏が先行出馬したことで、泉氏の出馬の可否が注目される状況に。追い詰められた泉氏は最大の支援組織である連合に頼り、関係議員などに接触したが不発に終わり、5日夜、党本部で江田氏、馬淵澄夫元国土交通相(64)と相次いで会談して協力要請したがこれも挫折した。このため、枝野氏を支える党内最大グループ「サンクチュアリ」と交渉を続けた結果、同日午後11時過ぎにようやく推薦人確保のメドが付いたとされる。

吉田氏は江田氏の「条件付き支持」で“滑り込みセーフ”

「第4の候補」を目指した吉田氏の推薦人集めはさらに困難を極め、告示当日の朝になってもなおもつれ続けた。そもそも立憲の所属議員は計136人のため、その時点での推薦可能な議員数は限られており、それを吉田、江田両陣営で奪い合う事態となったため、吉田氏は運動靴で自ら議員会館を走り回ることを余儀なくされた。

吉田、江田両氏は7日も朝から国会内で会談を繰り返した結果、立候補受け付け終了が約30分後に迫った同日午前10時半ごろ、両氏が記者団に対し「消費税の食料品非課税などの政策に合意したうえでの吉田氏への一本化」を発表した。吉田氏は「正直、もう駄目かと思う瞬間もあった」と苦笑し、江田氏は「ジェンダー平等を訴える政党の代表選に女性候補がいないのはおかしい。その危機意識だ」と語ったが、無念さは隠せなかった。

ただ、こうした大騒動の末の4人出馬、しかも自民党では考えられない当選1回の女性議員の参戦が、代表選を巡る注目度を大幅アップさせたのは間違いない。多くのメディアも「もし、野田、枝野、泉3氏による代表選なら、何も目新しさがないのでお付き合い程度の報道しかしなかった」(民放テレビ幹部)と口を揃えた。

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